多文化共生社会の実現をめざす
にほんごを学ぶ
1980年代から、私たちの周りには、様々な文化を背景に持つ多くの人々が暮らし、それに伴って日本へ来る子どもたちも増加の一途をたどっています。
一方、国際化の進展により、多くの日本人が海外生活をし、その結果、日本の文化的背景を持たない「帰国子女」も増えています。
これらの子どもたちの多くが、様々な場で大変な苦労をしています。子どもたちの背景は様々ですが、私たちは多文化共生を根付かせ、今後もこの社会地域で生活する青少年たちに、生活の基礎となる日本語を学ぶ機会を提供し、その能力と可能性を地域社会で生かせるように支援することをめざします。
日本で自立した生活を営む
コミュニティにおける人間関係の希薄化はますます進み、隣に住む人のことさえお互いに知らないという状況の中、特に外国の文化背景を持つ人々は言葉の不自由さを抱えながら、コミュニケーションや情報の不十分な大変な生活を強いられています。
私たちは、種々の支援を通じて、地域に生活する人が、出身や社会的背景に関わりなく、その人が能力を最大に発揮し、お互いに助け合い、人間らしい生活が送れるような社会をめざしたいと思います。子どもの学習・進学を支援する
子どもたちの日本語の十分な能力の欠如は、ただちに学校での教科学習、進学のための受験教科学習にも大きな影響を及ぼします。現在の日本の社会では安定した職を求め、自立した生活をしていくためには、高校での学習と卒業資格が必要です。
私たちは、子どもたちの日本語学習の支援にとどまらず、教科学習の支援や受験情報の提供を通じて、困難な状況にある子どもたちの支援を行っていきます。地域で交流する
私たちのすぐ隣に多くの外国籍の人々が暮らしています。しかし、言葉の障壁によるコミュニケーションの困難さから、地域の方々と交流を持てない状況にあります。私たちは、異文化を背景とする人々を含む、地域の人々の言葉や文化などの交流を通じて、お互いの理解を深めていきたいと思います。